感覚刺激や動作効率のサポート、神経と認知へのアプローチ、より早いリカバリーといったベネフィットをユーザーに提供している「ナボソ」。その存在を知るフィットネス事業者は数多い。株式会社プロティア・ジャパンが取り扱う「ナボソ」の開発者であり、Naboso Technology(以下、同社)のCEOであるDr.Emily Splichalに、開発経緯や今後の展望について訊いた。
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Naboso® TechnologyCEO &ナボソ開発者Dr.Emily Splichal
人間の機能やパフォーマンスを向上
自身の専門分野である足病学や人間の動作化学、感覚統合の知識を活かし、人々の生活に新しい価値を提供したいという想いから、同社を2017年に設立したDr.Emily。世界中での活動や臨床経験を通じ、表面科学やインソール設計の分野における課題を目の当たりにしてきたが「これまでの経験から、“足の感覚にアプローチするテクスチャー製品の開発”というアイデアにつながった」と当時を振り返る。

より良い製品を開発するため「研究開発プロセスにおいて、神経感覚化学や生体力学、臨床応用を融合した科学的根拠に基づいた学際的アプローチを行っている」と話す。
テクスチャーを活用し、人間の機能やパフォーマンスを向上させることを目標に始まった挑戦。現在では、身体のバランスや姿勢・歩行をサポートする「ナボソインソール」、素足でのピラティスやヨガなどで、より良い身体の動きとダイナミック運動をサポートする「トレーニングマット」、足のリフレッシュに活用できる「リカバリーソックス」など、ナボソは感覚刺激と動作効率を強化するための革新的な製品ラインを提供し続けている。
価値と成果を創出する優れもの
ナボソの核となる理念は「皮膚の力を利用して、より良い動き、バランス、そして脳と身体のつながりを実現すること」である。その理念に基づいて開発されたナボソ製品の最大の特徴を、Dr.Emilyは以下のように挙げる。
- 米国特許取得済み(米国特許第11642279号)テクスチャー
- クッションなし裸足対応デザイン
- 多用途な製品フォーマット
- 耐久性のある品質にこだわった素材
これらの特徴は、フィットネス事業者にどんなベネフィットをもたらしてくれるのだろうか?
「まず、他で使用されていない感覚トレーニングツールを提供することで、他施設との差別化が図れます。そして、長く動ける身体、リカバリーやパフォーマンスに興味を持つ前向きな思考の顧客を獲得することもできます。次に、バランス力の問題や動きの制限、足の機能障害を抱える顧客へ活用することにより、より良い結果を導けます。足から体幹へのつながりや地面からの動作パターンにアプローチができるので、運動能力向上にフォーカスすることもできます」
さらに、次のように話す。
「ウォーミングアップやクールダウン、バランストレーニング、神経系のリカバリー、転倒予防など、プログラムとの組み合わせの可能性がさらに広がります。そして、このような新しい感覚に富んだ体験を提供することにより、顧客を惹きつけ、興味を持続させることができ、顧客の満足度や継続率向上にも役立つ。そして、ナボソ製品の販売により、顧客に付加価値を提供するだけでなく、自施設の追加収益を創出することもできます」
ナボソは、あらゆる経営課題に対し、解決という大きな成果をもたらす優れものだ。
一緒にムーブメントの先導者へ
同社はナボソの存在が今後に向けて、長く動ける身体作りや認知機能の持続、リカバリーの基礎となる柱として、センサリーヘルス(感覚の健康)をグローバルにし、そのムーブメントの先導者になることを目指している。
感覚神経系が動作や気分、記憶に果たす役割を世界中で展開し、大学や機関と協力しての研究から成果を導き、また、感覚トレーニングをフィットネスや医療の注目の話題に引き上げることにも注力していく。そのために、様々な人や用途に対応する最先端の製品を開発し続け、Sensory Longevity™(感覚長寿)をライフスタイルとして定着させること、医療分野へのさらなる統合も視野に入れて前進していく。
日本のフィットネス事業者に向けてDr.Emilyは話す。
「皆さんは、動きの革命をリードする存在。単なる身体的な変化を超えた、神経学的な介入、あらゆる年齢層の顧客により良い生活の質を提供するチャンスを持っています。私たちがどう動くのか、なぜトレーニングするのか、より深く続けてください。顧客に身体的だけでなく神経学的にも強くなるための方法を探求し続けてください。より良い動き、より良い感覚、年齢を重ねても足元から強くいられる、一緒にそんな世界を作っていきましょう」
Dr.Emilyの熱い想いは、日本のフィットネス市場をさらなる成長と飛躍へと導いていくだろう。